デスク周りの配線整理 完全ガイド(賃貸・在宅ワーク向け)

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在宅ワークのデスク周りで配線が散らかる原因は、ケーブルの本数そのもの よりも「配線が床に降りていること」にあると説明されることが多いです。 床に降りた瞬間、ケーブルは掃除機の邪魔になり、足に引っかかり、 ホコリをかぶります。逆に言えば、床に降ろさない工夫をいくつか足すだけで 見た目の印象は変わりやすくなります。

ここでは、配線が散らかる原因の整理から、隠す方法の比較、100均で そろうアイテム、そして安全面で確認しておきたいことまでを、 一通りまとめました。商品の使用感ではなく、仕様と一般に公開されている 情報をもとにした整理です。

配線がごちゃつく3つの原因

1. 電源タップが床に置かれている

デスク周りの配線が集まる先は電源タップです。そのタップが床にあると、 すべてのケーブルが一度床まで降りることになります。モニター、 ノートPC、スマホの充電器、デスクライト。5本あれば5本とも床を経由します。

配線整理の解説で「まず電源タップの位置を決める」と紹介されることが 多いのは、ここが分岐点になっているためです。タップを天板の裏や ワゴンの上に移すだけで、床に降りる本数が減りやすくなります。

2. ケーブルの長さが余っている

家電やPC周辺機器のケーブルは、さまざまな設置環境に対応できるよう 長めに作られていることが一般的です。デスクの上だけで完結する用途でも 1.5〜2m前後あることが珍しくなく、その余りがたるみになります。

たるみは床に落ち、絡まり、ホコリを集めます。短いケーブルへの 置き換えや、余った分をまとめる作業が効きやすいのはこのためです。

3. 「挿しっぱなし」と「抜き差しする」が混ざっている

モニターの電源のようにほぼ抜かないものと、スマホの充電のように 毎日抜き差しするものが同じ場所に混在していると、固定しても すぐ崩れます。整理の手順を紹介する記事では、この2種類を 先に分けることを勧めているものが多く見られます。

デスクの配線を隠す5つの方法をまとめた図解
配線を隠す方法は大きく5種類。組み合わせて使うのが前提です。

片づける順番(5ステップ)

いきなりアイテムを買うより、順番どおりに進めたほうが手戻りが 少なくなります。

配線を片づける順番の5ステップ図解。数える、分ける、長さを詰める、電源タップを床から上げる、見える範囲だけ隠す
4番目の「電源タップを床から上げる」が、いちばん効果の出やすい工程です。

1. すべて抜いて本数を数える まず何本あるかを把握します。使っていない機器のケーブルが 混ざっていることも多く、この時点で減らせる場合があります。

2. 「挿しっぱなし」と「抜き差しする」に分ける 前者は固定してよいもの、後者は固定してはいけないものです。 後者は手の届く位置に、クリップなどで「戻せる場所」を作ります。

3. 長さを詰める 短いケーブルに置き換えるのがいちばん確実です。置き換えない場合は、 余った分を面ファスナーなどでまとめます。ただし束ね方には後述の 注意点があります。

4. 電源タップを床から上げる 天板裏のトレー、ワゴンの棚、壁面のいずれかに移します。ここが この作業でいちばん効果が出やすい工程だと紹介されることが多い部分です。

5. 見える範囲を隠す 最後に、座ったときの目線と、部屋の入口から見える範囲だけを隠します。 全部を完璧に隠そうとすると作業が終わらなくなります。

配線を隠す5つの方法を比較

方法向いている状況費用の目安賃貸適性注意点
ケーブルボックス電源タップごと隠したい1,000〜3,000円◎ 置くだけ放熱スリットの有無を確認
面ファスナー・結束バンド余った長さをまとめる100〜500円きつく締めすぎない
デスク裏ケーブルトレー配線を天板裏に集約したい2,000〜5,000円◎ クランプ式なら穴なし天板の厚みと奥行きを実測
粘着式ケーブルクリップ抜き差しするケーブルの定位置100〜800円△ 貼る面による壁紙に直貼りは跡が残ることがある
配線モール壁や床を横断する配線500〜2,000円△ 粘着タイプは要確認剥がせるタイプを選ぶ

費用は一般的な販売価格帯の目安で、サイズやブランドによって上下します。 賃貸適性は「原状回復のしやすさ」という観点での整理です。

実際にはどれか1つで完結することは少なく、「タップはボックスに入れる」 「余った長さは面ファスナーでまとめる」「毎日抜くケーブルだけクリップで 定位置を作る」のように組み合わせるのが前提になります。

ケーブルボックスを選ぶときに見るところ

レビューで指摘が集まりやすいのは、内寸と放熱の2点です。

内寸は、手持ちの電源タップの長さが入るかどうかで決まります。 タップは製品によって20cm台から40cm以上まで幅があるため、 先に実測しておくと選び直しになりにくくなります。

放熱については、スリットや通気口の有無を確認するよう説明されている 製品が多く見られます。電源タップやアダプターは通電中に発熱するため、 密閉に近い箱に入れる形は避けるのが一般的な考え方とされています。

この2点(サイズの明記と放熱への配慮)が商品ページで確認できる 定番品としては、たとえば次のような製品があります。

山崎実業 ケーブルボックス ウェブL(2707)

通気口から内部の熱を逃がす設計で、難燃素材(UL94 V-0)使用と明記。サイズ約幅40×奥行15.5×高さ14.5cm。フタは片手で開閉できるタイプ。

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デスク裏トレーは「クランプ式」かどうか

天板裏に配線をまとめるトレーには、ネジで固定するタイプと、 天板を挟み込むクランプ式があります。賃貸の備え付け家具や、 手放す可能性のあるデスクに使うなら、穴を開けないクランプ式のほうが 選びやすくなります。

購入前に必要な採寸は、天板の厚み(クランプの対応範囲に収まるか)と、 天板裏の奥行きです。脚のフレームや引き出しがある場合は、 その位置も測っておくと干渉を避けやすくなります。

100均でそろうもの

配線整理は、必ずしも専用品をそろえなくても始められる部分があります。 100円ショップで扱いのあるものを用途別に整理すると次のようになります。

100円ショップでそろう配線整理アイテムを用途別にまとめたチェックリスト
買い足す前に、手持ちで足りるかを確認するためのリストです。

このうち効果が分かりやすいのは、最後のラベリングだと言われることが 多い部分です。配線がまとまった後は見た目が同じケーブルばかりになり、 どれを抜けばいいか分からなくなるためです。

ここに挙げたものは店舗で買えますが、まとめて揃えたい場合や近くに 店舗がない場合はオンラインでも購入できます。店舗受け取りにも 対応しているため、送料をかけずに受け取ることもできます。

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安全のために確認しておくこと

配線をまとめる作業では、見た目だけでなく電気製品としての注意点も あわせて確認しておくのが安心です。以下はメーカーの取扱説明書や 公的機関の注意喚起で一般的に案内されている内容です。

電源タップの定格容量を超えない 電源タップには「合計1500Wまで」といった定格が表示されています。 接続する機器の消費電力の合計がこれを超えないようにする、と 説明されています。デスク周りはPCやモニターが中心で消費電力は 比較的小さめですが、暖房器具のような大きな電力を使う機器を 同じタップに足すときは確認が必要とされています。

きつく束ねたまま使わない ケーブルを強く束ねた状態での使用は、放熱の面から推奨されないと 説明されることがあります。特に電源ケーブルは、ゆるくまとめる、 巻き数を減らすといった案内が見られます。

ホコリをためない コンセントとプラグの隙間にホコリと湿気がたまると、トラッキング現象 と呼ばれる発火要因になり得ることが広く注意喚起されています。 配線を隠すと同時に掃除しにくくなる場所ができるため、 年に数回は抜いて拭ける構造にしておくと安心です。

タップの数珠つなぎを増やさない 電源タップにさらに電源タップをつなぐ使い方は、取扱説明書で 避けるよう案内されていることが一般的です。口数が足りないときは、 口数の多いタップに置き換えるほうが素直な解決になります。

これらは断定的な安全保証ではなく、製品ごとの取扱説明書の記載が 優先されます。手持ちの機器の説明書を確認してください。

賃貸で気をつけたいこと

賃貸では、退去時の原状回復が判断基準になります。

粘着式のクリップやモールを壁紙に直接貼るのは、剥がすときに 表面が持っていかれることがあるため、慎重に判断したい部分です。 貼るなら、デスクの天板裏や側面のように自分の持ち物側に貼るか、 剥がせることをうたった製品を選ぶ、という整理になります。

壁を横断する配線がどうしても出る場合は、モールを壁ではなく 巾木(床と壁の境の部材)に沿わせる方法や、家具の裏を通す方法が 紹介されています。

デスクの上に物を置かないための定位置ルールの図解
配線が片づいた後、デスク上を戻さないためのルールもセットで決めておくと維持しやすくなります。

よくある質問

配線は束ねてしまってもいいですか ゆるくまとめる分には一般的な方法として紹介されています。一方で、 強く巻いた状態での使用は放熱の観点から避けるよう案内されることが あります。特に電源ケーブルやACアダプターのケーブルは、 きつく巻かない、巻き数を減らすといった扱いが無難とされています。

ケーブルボックスに入れると熱がこもりませんか この点はレビューでもよく話題になる部分です。多くの製品には スリットや通気口が設けられており、商品ページで放熱への配慮が 説明されているものを選ぶ、というのが一般的な選び方になります。 消費電力の大きい機器のアダプターをまとめて入れる場合は、 特に確認しておきたい項目です。

100均のアイテムだけでどこまでできますか 「長さをまとめる」「ケーブルの通り道を作る」「ラベルを付ける」までは 100均のアイテムで対応しやすい範囲だと紹介されています。 一方で、電源タップごと隠す、天板裏に集約するといった工程は サイズと強度の条件が出てくるため、専用品のほうが選択肢が広がります。

まとめ

デスク周りの配線整理は、アイテムを買う前に順番を決めるほうが 早く終わりやすい作業です。全部抜いて本数を数え、挿しっぱなしと 抜き差しするものを分け、長さを詰めて、電源タップを床から上げる。 ここまで進めた時点で、見える範囲の配線はかなり減っているはずです。

隠す方法は5種類ありますが、どれか1つで完結するものではなく、 組み合わせが前提になります。ケーブルボックスは内寸と放熱、 デスク裏トレーは天板の厚みと奥行き、粘着式のアイテムは 貼る面。それぞれ購入前に確認する項目がはっきりしているので、 先に実測しておくと選び直しになりにくくなります。

そして、見た目が整った後ほど、電源タップの定格やホコリの管理が 見えにくくなります。年に数回は抜いて掃除できる構造にしておくことを 含めて「片づいた状態」と考えておくと、維持しやすくなります。

デスクそのものの配置から見直したい場合は、 狭い部屋の収納アイデア30選でも 床置きを減らす考え方をまとめています。